生物学・科学に関する雑感。

書籍の紹介が中心です


2009年06月30日

Impact Factor 2008

うっかりしているうちに、Impact Factor 2008が公表されていました。

例年通り、定番どころと、気になる動きをメモ。

<具体的な数値を削除しました。>
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2009年05月14日

新しいMacが欲しい

そろそろ新しいMacが欲しい今日この頃ですが、おもしろいニュースがあったのでリンクします。記者はぜったいにMacユーザーでしょうね。ちなみにC研ではMac派とPC派が拮抗しています。

「マイクロソフトのMac批判広告」はMacで作成 (Wired Vision)
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2009年03月25日

余剰博士問題

どうも、余剰博士のシロハラクイナです。余剰博士の問題について、かなり辛辣に、しかし的確な指摘をされているブログを見つけたので、リンクさせていただきます。どこかの研究者の匿名ブログのようですね。気持ちが落ち込んでいる若手研究者の方は、みないほうがいいかもしれません…。

唯乃博の博士万歳

なんというか、辛口ですが、厳しい言い方をするとそんなもんかな、と。言いにくいことをズバッと言ってくれていますし、おおむね同意できます。

でも、このブログで紹介されている、「博士たちのワーキングプア」の番組(テレビ東京・テレビ大阪制作?)に登場する京大のニクラグァ研究者の佐々木さん、とても幸せそうに見えてしまいました。食費を削って、本をどっさり買って、職は非常勤講師だけれど、近い分野の研究者にも評価されているみたいだし、廃業した病院で暮らして、京都の街を自転車で講義に出かけて…。色々な見方があるでしょうけれど、ある種の贅沢というか、充実した暮らしなのではないかと感じました。ちょっとロマンチックすぎるかな?

ついでに、この問題についての個人的な気持ちを書いておきたいと思います。私自身はこの道に進んだことを後悔していませんし、これまで過ごしてきた研究環境も、恵まれているほうだとも思います。生命科学は、分野としても非常に優遇されていますし。

家族には迷惑や心配をかけていますが、自分としては最も幸せな人生を歩んでいると思っていますし、もういちどやり直せるとしても同じ道を選ぶと思います。いや、やり直せるなら認知科学とか、そっちのほうも面白いかもしれない…いずれにしろ、研究者ほど面白い仕事はほかにないと思っています。

おそらく余剰博士の問題は、個々人としては、どこまでわがままが許されるか、まわりの理解が得られるか、という問題ですね。なので、自分ではわがままを貫いているくせに、後輩に同じ道を勧めるのには気がひけます。とはいえ、止められてもそれを振り切って研究者を目指してほしいし、そのくらいのガッツがないと生き残れませんしね。私もいつかこの道を断念しなければいけない時が来るとしたら、潔くやめることもやぶさかではありませんが、いまのところいい風が吹いている気がしますし、このままいければいいなと思っています。研究のみに関して言えば、自分の研究者としての発達段階というか、いまのステージにしては、いまの環境はこれ以上ない最高のものだと思います。

余剰博士問題は、政策的な観点からは、またいろいろな議論がありうると思いますが、自分が政策を立案する立場だった時に、より有効な提案ができたかと問われれば自信がありません。文句をいうのは簡単ですが、ほかにどんな手があったのかと。これについては、自分がたまたまうまくサポートを受けてきているために、批判しにくいということもありますが。
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2009年03月21日

RNAiヤメタ

ここのところ、RNAiコンストラクトを作ろうとしていたのですが、おきまりの組み替えに悩まされ、関係諸氏と協議した結果、いさぎよくやめることにしました。

ショウジョウバエでは、同一の遺伝子配列を向かい合わせに並べて、プロモーターとつないだものを導入することで、RNAiの実験を行うのが普通です。ゲノム中に導入された後、転写され、ヘアピン構造をとったRNAが、Dicer等で切断されて、siRNAになるわけです。私もかつて別の虫をやっていたときには、in vitro転写で手作りした dsRNAを個体に注射して、体全体に効くことを期待していました。ハエのように、遺伝子導入に基づいた方法ならば、GAL4-UASシステムと組み合わせて、望みのタイミングと場所で、遺伝子をノックダウンできることから、なかなか便利なわけです。

しかし、導入するコンストラクトの準備にはそれなりの手間がかかるし、同一配列を向かい合わせたものをプラスミドに持たせるために、大腸菌の機嫌が悪いと(?)、すぐにそのヘアピン部分を組み替えて捨ててしまうようなのです。まぁこういうことが起こるのは有名な話で、培養時間を短めにしたり、ヘアピンの間にスペーサーを入れたり、組み替えを起こしにくい大腸菌株を使ったり(酵母を使うという技もあるらしい…)、いろいろやってみたのですが、だめ。まだまだ試していないオプションはいろいろあるのですが、他にも平行していろいろやっているので、これだけにこだわることもなかろうということで、やめました。まぁ昔風にいえば転進というやつです。

しかし、今回は戦わずして逃げますが、いつかまた同じ敵に遭遇しそうな予感がしています。
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2009年02月17日

続 Impact Factorとは (数値をつりあげる、よくない方法)

学術雑誌の編集長としては、いかにインパクトファクターを上げるかに関心があるでしょうし、雑誌の置かれている状況によっては(存亡の危機とか…)、数値を上げることが急務になっている場合もあろうかと思います。理想論では、掲載される論文の質が上がれば自然に数値も上がると思われますが、当然どの雑誌もそのような努力はしているはずですので、そのうえさらに、となると何か思い切った方法が必要なのかもしれません。

一時的にしろ、(場合によってはフェアでない)何らかの方法によって数値を引き上げることができるならば、それによって雑誌の人気も高くなり、増えた投稿論文のなかから厳選して掲載することにより、さらに数値が上がる…という好循環が生まれることが予想されるため、そうしたいと思う編集者の方もいるのではないかと思います。

おだやかな方法は、論文の投稿者に対して、同じ雑誌に既に掲載されている論文を積極的に引用してくれるように依頼するというもの。大きな声ではいえませんが、私もそういう要請を受けたことがあります。(採否に関わるタイミングでのプレッシャーではなくて、アクセプトの通知に、これからもよろしく的な感じで書かれていた。)それだけが原因とは思いませんが、実際にその雑誌は、その前後でImpact Facotorが2倍近くに上昇し、その後、数年に渡ってそのままの水準を維持しています。

英語版のWikipediaには、"Manupilation"として、いくつか、数値をひきあげる方法が紹介されています。最も面白かったのが、Impact Factorの不条理さに怒った、ある雑誌の編集者がとった行動。(なお当時の雑誌のImpact Factor 0.66、これはかなり”低め”と言っていいと思います…。)

"Editorial" の記事を自分で書いて掲載し、そのなかで、前年と前々年に同じ雑誌に掲載された論文をすべて引用し、Impact Factorの弊害、それを分野ごとの予算配分に使うことへの異議を述べています。ついでに投稿や掲載の傾向についてのちょっとした分析も加えていますが、これは明らかに"ついで"のようです。何しろ、論文の中で、このように明言してしまっていますので…。
"While the primary goal of this article is to increase the impact factor of the journal, it also provides potentially useful information on the distribution of the articles published in the journal."
"(意訳)この記事の主な目的は、本誌のインパクトファクターを増加させることにあるが、ついでに、この雑誌に掲載された論文の普及に、もしかしたら役立つかもしれない情報も載せておくことにする。”

この結果として、翌年のImpact Factorは、2倍以上である1.44に上昇したとのこと。これで良かったのか、何なのか…。上がったと言って喜んでは、記事の趣旨に反するような気もしますしね。

ちなみに、その記事を読みたい方は以下のリンクからどうぞ。雑誌は、音声医学・言語医学の雑誌のようですね。ともかく面白い編集長ですね。

Reaction of Folia Phoniatrica et Logopaedica on the Current Trend of Impact Factor Measures.
Harm K. Schuttea, Jan G. Svec (2007)
Folia Phoniatrica et Logopaedica 59(6): 281–285.
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2009年02月16日

Impact Factorとは

Impact Factor (インパクト ファクター) とは、Thomson Reuters (トムソン・ロイター) によって算出、発表されている、科学雑誌の”質”を示す指標です。ある雑誌に掲載された論文が、2年以内に他の論文に引用された回数の平均を示す、とされています。現実的には、0から50くらいの値をとります。超一流誌といわれるNatureやScienceが、だいたい30前後です。

所属している大学や研究機関が契約していればJournal Citation Reportsから見ることができます。個人で見たい場合には、適当にgoogleなどで検索すると、どなたかが勝手に公開してしまったリストなどで見ることができます。

実際の計算では、例えばImpact Facotor 2007の計算においては、2007年に引用された事例の全てについて、特定の雑誌に2005年に発表された論文を引用した件数と、2006年に発表された論文を引用した件数を合計し、それをその特定の雑誌の2005年、2006年の総論分数で割る、という算出方法です。ですので先ほどの書き方は厳密性を欠きますが、ひとことで説明したらこんなものでしょう。実際に自分で計算する人はほとんどいないでしょうし。

まぁとにかく、善し悪しはともかくとして、研究者は多少なりとも気にしなければいけない数値です。どんな指標や格付けも、鵜呑みにしたり絶対視したりするのは禁物ですし、重視しすぎることによる弊害もありますが、何も情報がないよりはずっとましでしょう。一般的に言われる問題点については、日本語版のwikipediaによくまとめられているようです。
インパクトファクター (Wikipedia)

また、トムソン・ロイターの公式サイトにも、よい解説があります。
インパクトファクターについてのQ&A

英語版のwikipediaはさらに充実していて、インパクトファクターの問題点に加え、雑誌編集部の努力(?)によってつりあげる方法や、世間のイメージによりよく一致する指標の試みなど、とても面白く、勉強になります。
Impact Factor (Wikipedia)

(ところで、なぜいきなりこんなエントリーを書いたかというと、今日すごく久しぶりにアクセス解析を見てみたところ、google経由でこのページに来る人のほとんどが、インパクトファクターに関する検索語で来ていることがわかったからです。ちなみに、次に多かったのが ”バロット” で画像検索というパターン。どんな記事でも、書いてみるもんだ…!)
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2009年02月07日

ダーウィン年につき

今年はダーウィン生誕200年。「種の起源」刊行から150年。世界中で様々な記念イベントが行われているようです。

そんなわけで、ダーウィンの思想を継ぐ者として活動中のボスのもとには、連日マスコミの取材がやってきます(ダーウィン年に合わせて、にわかダーウィニストになっているような気がしないでもない。流行に乗るのが本当にうまい)。ナショナル・ジオグラフィックとか、地元のラジオ局とか。先月はBBCの番組制作のためにイギリスに出張していたし、本当にフル回転です。そして、このタイミングに合わせて、ダーウィンと同時代の冒険家たちの活躍の記録をたどった本「Remarkable Creatures
」も書いて、マスコミ露出のたびにしっかり宣伝している…。

今朝ラボに来たら、実験室の一角にテレビの撮影機材が並べられていて、ボスが顕微鏡を覗いて何かしゃべっている…というか、ディレクターにしゃべらされている模様。しかたないので実験室の反対側で、実験を始めたら、「お、あそこにちょうどいいヤツがいるぞ!ちょっと撮らせて。」という感じで否応なく撮影され…。ディスカバリー・チャンネルらしいので、そのうち全世界に放送されてしまうかも。寝癖がついたまま、E.coliのコロニーを拾ってmilliQで薄めている姿が…。

明日は、ダーウィン・デーと称して、学内で記念イベントが行われます。ボスの講演会と、サイン会もあるのだとか…。
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2009年01月29日

Arcana Naturae

日本在住フランス人のSparnosさんによるブログ「Arcana Naturae」をリンクに追加させていただきました。なんと日仏2言語対応です!

写真のクオリティが非常に高いし、日本の風物を新鮮な感覚で紹介してくれているので、見慣れた風景も違って見えてきます。正直、すべてのものが本物より美しく見える気がします(笑)。見ていると日本に帰りたくなります。

タイトルのArcana Naturaeはラテン語でしょうか?たぶん自然の神秘、みたいな意味ではないかと思っています。ハンドルネームは、…ギリシャ語??ですか?
posted by シロハラクイナ at 11:08| シカゴ ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月20日

ぼくゴリラ

「ぼくゴリラ」の短歌で市長賞

朝日新聞より。千葉っぽいニュースではありますが…。新聞に載るまでには多くの関門があるはずなのですが、そのすべてを、どうやって突破してしまったのでしょう。虚構新聞ではなくて、本当に朝日です。
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2008年12月28日

張り紙

I can only.jpg
ラボマネージャーのデスクにて。
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2008年09月07日

Settlers of Catanと、in situ

Settlers of Catanというボードゲームをご存じでしょうか?(日本名は「カタンの開拓者たち」らしいです。)同じ研究室のポスドクMさん(アメリカ人男性)とHさん(フランス人女性)が相当にはまっているらしく、金曜は毎週対戦しているんだとか。なぜか今回、私も誘われたので、参加してみることに。

技官のSさんに、「あ〜かわいそうに、あなたもボードゲーム中毒患者になるのね…。」的なことを言われ、いやな予感がする…。どうも、一度やるとやめられなくなるほど面白いらしい。

それはそうと、こちらに来て初めてin situ (*1)をやっていて、今日は3日目の染色、撮影の日だったのだが、夕方までにうまく色が出なくて、仕方ないのでボードゲームのあとにもういちど撮影することにして、Mさんのお宅へ。

Mさんの家はマディソン中心部から車で20分ほど離れたところにあるのだが、とても広くていい家でびっくり。家族4人と、ネコ2匹が快適そうに暮らしていました。やっぱり住宅事情は日本よりだいぶ良いみたいです。

で、Mさんの奥様の作ったチェリーパイを食べながら、Mさんとその奥さん、Hさんとその旦那さん、私、の5人でボードゲームを囲む…。はじめに、全員初めてという「Carcassonne」(日本名: カルカソンヌ)というのをやってみる。なかなか単純ながら奥が深そうだ。お城や修道院、平地に人形を並べていく陣取りゲームみたいなものだが、平地を広く押さえたHさんが優勝。

盛り上がってきたところで、いよいよSettlers of Catanを開始。お酒も回り始め、いかにみんなのやり口がキタナイかを罵り合いながら。こちらも陣取りゲームみたいなもので、島に家を建て、道路をひいて、自分の領地を拡大していくのですが、だいたい最初に家を2軒、好きなところに置く…というだけでみんなすごい長考。ひとり10分くらい?そうこうしている間に日付も変わる…。ネコも眠そうだ…。

集落(settlement)を街(city)にグレードアップする際には、鉱石(ore)のカードがたくさん必要なのだが、この「オー」っていう単語を知らなかったので、カードのイラストから判断して鉄鉱石かな〜?帰ってから辞書で調べよ…と思いつつも、街をバシバシ建てて善戦したのですが、海岸線沿いに白い街を建てまくったHさんの旦那さんが優勝。みんな相当勝ちにこだわっているので、ぶーぶー言いながら終了。どうも、もう少しで勝てそうで勝てない、というところが、やみつきになるポイントなんですかね。資源のカードを他のプレーヤーと交換してもいいので、そこらへんの交渉も面白い要素のひとつです。ま、みんなの交渉ぶりは相当にエグいのですが…。

そうこうしているうちに午前2時を回ってしまったのですが、in situの染まり具合をチェックするためにラボへ…。見ると、ほぼ期待通りの発現パターンに染まっている…。組織がちょっと傷ついていてキタナイので、正式な図にするにはもう何度かやる必要がありそうですが、院生の頃にはin situでとても苦労したので、このイージーさにはちょっとびっくりです。プロトコルが確立した材料だと、こんなもんなんですかね?まさか一発目でうまくいくとは…。ボードゲームやりながらだし。

(*1) in situ: 生物系の研究者の方には説明するまでもないけれど、遺伝子が転写されている場所だけを染め上げて、遺伝子の働きの空間的な分布を調べる方法です。
posted by シロハラクイナ at 13:22| シカゴ ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月25日

チリメンモンスター

ちりめんじゃこに混入している生物を商品化。これはやばい。どうしていままで誰も考えなかったんでしょうか?子供のころ、しらすぼしに混入している小さなタコやカニを見つけるのが楽しみだったけ。日本にいたら買いまくっているところなんですが、残念。使いようによっては、意外に標本としての価値もあるかもと思うのですが、どうでしょう?

ジャコに紛れるエビ・タコ
posted by シロハラクイナ at 15:11| シカゴ ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月29日

やっと自分の実験開始

先週末に当たっていたゼミを無事にこなし、実験計画などを話しました。ちょうどフランスからOBの人たちも来ていて、話を聞いてもらえたのは良かったかな。いやしかし、卒研のときなみに緊張しました。このラボには原則として学生がいないので、私がいちばんシロートっぽいのは確かです。

そういうわけで今週からは自分のプロジェクトを持ってやっていくことになり、自分のベンチ(実験スペース)を本格的に稼働させました。背後には百戦錬磨で、しかもとても優しい技官のVさんがいるので心強いです。

とりあえずPCRでも…酵素はやっぱりTaKaRaのExTaqHSでしょう。こちらのラボにもExTaqファンが数名いるようです。聞いたことのない酵素もいろいろあり、TripleMasterとか、Phusionとかいう、高フィデリティ系の酵素がよく使われているようです。

C研のPCR機はMJ社の黒くてゴツい高級機種で、このメーカーのを使うのは、これまた卒研のとき以来なのですが、いろいろいじっていたらだんだん操作法を思い出してきました。このラボではいまPCRが律速段階になっているとのことで、またもう一台ゴツいのが導入されるらしい。聞くと、結構いいお値段です。車2~3台分くらい?このPCR機一台に48well×2と96well×3が乗っているので、普通のラボなら一台で十分なような気もしますが…。技官の人たちが一斉に大量のPCRを仕掛けるので、いくらあっても足りないようです。

MJ DNA Engine.jpg
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2008年07月02日

実験成功!

こちらに来てから丸3ヶ月間、取り組んできた実験で、ついにポジティブな結果を得ることが出来ました。一緒にやっているT氏は2年前くらいからずっとやってきて、もう成功しないんじゃないかと弱気になっていたところだったので、感慨もひとしおでしょう。

スクリーニングの前に、私がDWの洗ビンを落として、あたりを水浸しにしたのですが、T氏は、「ものを落とすのは幸運が訪れる前兆だ!」(←ヨーロッパの言い伝え??)と言ってスクリーニングルームに入っていったのでした。5分もせずに、「I found it!!」と言って飛び出して来ました。そこでハイタッチ。

まだ実験系が動くことが示されただけなので、実際のデータとりはこれからになりますが、どうすればうまくいくかがわかった今、大した時間はかからないはずです。明日からは実験の目標が大きく変わり、これまで考えてきた仮説に次々に答えが出る時期になることでしょう。

Brat.jpg

昼食には、T氏のおごりでマディソン名物のBrat をいただきました。Sauerkrautを乗せすぎて真っ白くなってますが、基本はドイツ風ソーセージのホットドックです。マディソンはドイツ系移民の街なので、みんなBratを愛しているのです。
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2008年06月30日

ESL

先々週からESLのクラスが始まった。English as a Second Languageである。つまり英語が母国語でない人のためのクラスですな。J-1ビザの研究者は無償で受けることができる。ありがたい制度です。

初日にクラス分けのためのペーパーテストがあって(Placement testという)、少しなめていたら実際は100問のマーク式テストと論述があって、2時間近くかかった。

その結果、日本人が沢山いるクラスに配属。。まぁ日本人のみなさんはレベルはそう違わないということでしょうか。他にはイタリア、ブラジル、台湾、中国、韓国、イラク(!)の方たちも一緒です。イラクの方は化学者で、母国では遠心機の所持が禁止されているため…アメリカでずっと研究したいとか。その根性に比べたら、私はすごい甘ちゃんだな…。

学会などのため1週間サボってしまったけれど、月曜からまた出席します。月〜金の朝8:00から毎日あるので、生活リズムを作るのにもいいかな。
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2008年06月29日

最近の出来事

このところ色々なことがありすぎてなかなか更新できませんでしたが、元気です。

先々週〜先週は、英会話のクラスが始まったり、新しいポスドク候補がスイスやアメリカ西海岸から面接にやって来たり、Minneapolisで行われたEvolution2008に参加したり、この間まで在籍していたM研のボスであるjkjがC研を訪問してくれたりととにかく盛りだくさんでした。

それと、昨日は初めて日本人研究者による「ライフサイエンスの会」に参加し、沢山の日本人研究者の方たちにお会いすることができました。

それぞれ記事を分けて感想などを記しておきたいと思います。
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2008年06月18日

Impact Factor 2007

さて、去年は乗り遅れてしまいましたが、今年はばっちり発表当日に。

Impact Factor 2007が発表になりました。Web of Knowledgeに登録している研究・教育機関の方は、Journal Citation Reportから見ることができます。

ひととおり眺めてみましたが、大きな番狂わせは見つかりませんでした。いくつか興味ぶかい変化を挙げてみたいと思います。

Current Biology 10.988 → 10.539
Developmental Biology 4.893 → 4.714
いずれも微減だけれど、ここ数年ずっと下がっているのが気になる…。

PLoS Biology 14.101 → 13.501
ちょっと下がったけれど、いずれにしろ高止まり傾向。もうこれで4年間、このくらいの数値を維持しているので、たぶんこれからもこのまま行くでしょう。もはや一流誌と言って差し支えないと思います。PLoS Geneticsは上昇。PLoS ONEは、今年もIFが出なかった。編集方針が特殊で、そもそもIFの意義を問い直すような姿勢のジャーナルっぽいので、もしかしてこのまま出ないのかも?

Biology Letters 2.00 → 2.716
昨年初めてIFが出て、もう少し高くてもいいかなと思っていましたが、やっぱりやや上昇傾向。これくらいが妥当?

Arthropod Structure & Development 2.033 → 1.196
昨年の数値は何だったのか??過去のデータを見ると、2006年にやけにたくさん引用されているので、何か関連分野のレビュー特集号でもあったのだろうか??

BMCシリーズ
だんだん雑誌自体の数が増殖してきた(笑)。IFはやや下がったものもあるけれど、悪くない数値を維持していると言えるでしょう。

さて、M研の人は以下に注目。

Insectes Sociaux 1.481 → 1.391
最近下がり気味。もうちょっと上がって欲しいですね?

Naturwissenschaften 2.021 → 1.955
あぁ…また2を切ってしまった…。

Sociobiology 0.459 → 0.557
妥当??

Entomological Science 0.495 → 0.609
行け行け〜!

Zoological Science 1.240 → 1.125
微減だけど、でも頑張ってる。

Zoomorphology 1.211 → 1.405
少し持ち直した!

Evolution & Development 3.293 → 3.733
なかなか調子いいですよ〜。

お気に入りの雑誌のIFを上げることができるような、いい論文を書きましょう!
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2008年06月13日

ThunderstormWarning.JPG

どうも最近、天気が荒れています。よくあるパターンとしては、竜巻注意報が出て、しばらくしてから雷雨警報と竜巻警報、嵐が去ると共に洪水警報が出るという感じ。今日もこのお決まりのパターンで、今は洪水警報に変わりました。

先週末はウィスコンシンの別の街で、民家が洪水で流されていたみたいだし、マディソンでも長い停電がありました。実はそのときちょうど天候に関するエントリを書いていたところだったのに、停電で書きかけのものが飛んでしまったのです。

毎年こんな感じなのかと周囲の人に聞いたら、さすがにこんなにひどいのは今年が初めてとのこと。ちょっと安心…。
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2008年05月26日

Tornado watch

こちらはまだ日曜の夕方ですが、チョットだけラボに寄ったつもりが、雷雨警報 (T-storm warning)、その後すぐに竜巻注意報 (Tornado watch) が出て、帰れなくなってしまった…。まだ明るいはずの時間なのに、変に空がどす黒く、時々稲光が見られます。

竜巻の多い土地柄なので、各ラボには気象警報装置が設置されていて、警報や注意報が出ると電話よりちょっとうるさい音で知らせてくれるのです。竜巻の際には車でも吹っ飛ばされるので、建物の、できれば地下にいないといけないのだそうな。
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2008年05月09日

出版社との格闘

今日は夕方までは実験で、順調そのものでした。その後、5時を過ぎるとみんなパラパラ帰りだして、放課後のような雰囲気になるのですが、そこでシロアリの論文のゲラチェックに取り掛かってから、調子がおかしくなりました。

ゲラに、ものすごく沢山のミスが。前にお世話になった時は正確無比な仕事をしていたのに、この出版社はどうなってしまったんだ??校閲担当者の所在地をみると、ドイツの出版社のはずなのに、太平洋の南の島になっている!そう、人件費削減のため、アウトソーシング(外注)されていたんですね〜。安いのはいいけど、ちゃんとした仕事をしてくれい!オンラインフォームの動作も、バグってばかりでおかしいぞ!

出版社との格闘といえば。最近こちらのボスが執筆中の本について、編集部と揉めており、時折顔を真っ赤にして怒り、冷たいコーラで冷却、というのを繰り返していました。どうやら、編集者が勝手に文章を変えてしまったらしい。しかも、変えられたのはダーウィンの著書を引用したくだりで、なんと、ダーウィンの書いたフレーズを書き換えらてしまったとか!それは引用と言わないのでは…。そんなわけで、研究室内でちょっとしたネタになっておりました。
posted by シロハラクイナ at 14:19| シカゴ ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする