生物学・科学に関する雑感。

現在ウィスコンシン・マディソンに研究留学中


2012年11月16日

エコゲノミクス 遺伝子から見た適応

エコゲノミクス ―遺伝子からみた適応― (シリーズ 現代の生態学 7) [単行本] / 森長 真一, 工藤 洋 (著); 日本生態学会 (編集); 共立出版 (刊)

マクロ系の生物学の代表格である生態学に、近年急速に発達したゲノム生物学の知見を取り入れたものがエコゲノミクスです。本書は、生態学を遺伝子のレベルで扱っている研究者による分担執筆で、エコゲノミクスの概念から手法、研究例までを網羅した教科書です。

編集担当の森長さんに声をかけていただいて、私は17章「エボデボと新しい総合」を書きました。本書の中心となる話題から少しずれていることもあって(だから最終章なんでしょうが)、生意気にも、今後あるべき生物学の総合について語ったりしています。こういうものを書く機会があると、自分の引き出しの少なさ、表現力の乏しさなどを痛感させられますが、できるだけ率直に、自分が理解している学問分野の今を書いたつもりです。色々と反省点もありますが、後から読み返して、若かった自分をここに見ることができればと思います。それはともかくとして、全体としては、最新の知識、技法が満載なので、関連分野の研究者の方はもちろん、生態学に興味のある学生さんにもぜひ手に取って頂きたいと思います。発売日は12月12日です。

12/25追記
出版社より見本本を送って頂き、初めて現物を見て、通読しました(いくつかの章は事前に原稿を読ませてもらっていましたが、全部読んだのは初めて)。全体に、基本的な概念や手法の解説とともに、新しい技術の紹介が豊富で、現場に近い視点で書かれているという印象です。難易度は、学部学生向けということでしたが、研究者にとっても実用性が高いと思いました。私個人にとっては、とくにQTLをはじめ、手法の解説が詳しい5,6,7章が役に立ちそうです。

posted by シロハラクイナ at 17:13| シカゴ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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