生物学・科学に関する雑感。

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2009年10月21日

h 指数

Impact Factorについてばっかり書くと怒られるので、今日は別の指数について書こうと思います。

h指数、またはh-indexと呼ばれるもので、恐ろしいことに研究者個人に点数がついてしまいます。計算方法は至って簡単で、「その研究者が公刊した論文のうち、被引用数がh以上であるものがh以上あることを満たすような数値」ということです。

ここで引用件数と論文の本数が同じhを満たさなければいけないところがポイントで、どんなに高いインパクトの論文を書いても、ただ一報しか書いていなければ、その研究者のh指数は1。どんなに沢山書いても、最大で1回しか引用されていなければ1。

年数を経るにつれ、引用件数は増えることはあっても減ることはないですし、論文の本数も徐々に増えていくでしょうから、年長者が有利なのもポイントです。論文自体の引用件数に基づいていますし、年月を経てから評価される論文も数値に反映されてきます。良い仕事をコツコツ続けた結果が反映されるので、良い指標なのではないでしょうか。

数値の最も高い生物学者は、神経科学者Solomon H. Snyderで、h=191だそうです。

その後に書くとギャップがすさまじいですが、私のh指数は6でした。
(これを引き上げるためには、被引用回数が5〜6回の論文を、頑張ってあと1〜2回、自己引用すればいいわけですが…。操作が効くのはレベルが低いからですが…。)

研究者のキャリアは、特にごく若い頃は論文があるかないか、若手〜中堅になってくるとそれなりに高いインパクトが必要で、ベテランは質と量の両方が重要、と思うのですが、h指数はうまくそれにフィットする気がします。
posted by シロハラクイナ at 09:39| シカゴ 曇り| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そんな指数しらなんだ.

要は生涯でのh指数はその研究者を評価する絶対的な値,ってことになるわけだ.

まぁ点数とか偏差値とかはあんまし興味ないね〜

人生は楽しむためにあるわけだし,あまり点数にこだわらず伸び伸びと良い仕事をしましょ.
Posted by polyphenism at 2009年10月28日 22:56
そうですね。

研究者にとっては、あいつはすごい、と多くの人に思われることが究極の評価ではないかと思います。そういう研究をしている人は、自分も研究を楽しんでいる事と思います。

指数屋さんは、世間の評判にフィットするような指数を模索しているわけで、そう言う意味では、あの人はすごそう、という評判こそが究極の指数なわけで、それをいかに客観的に数値化するか、ということでしょうね。

ま〜私も自分のh指数を6から7に上げることに興味はないです(笑)。自分にとって最も面白い研究をするのみです。ただインパクトファクターがらみの記事は人気が高いので時々書いているのです。
Posted by シロハラクイナ at 2009年10月29日 02:09
ジャーナルのIFは,投稿するときのジャーナルの選択に役に立ちますね.自分の仕事は,なるべく皆に見てもらえ,引用された方がよいですからね.

自分でサーベイするのも大変なので,たまにまとめてもらって助かってます.
Posted by polyphenism at 2009年10月29日 09:02
ありがとうございます。

インパクトファクターが長く安定なのは、PNASや、なんとかBiologyなどの総合誌ですね。そういうところにコンスタントに出せると一番いいのですが。
Posted by シロハラクイナ at 2009年10月29日 09:50
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