唯乃博の博士万歳
なんというか、辛口ですが、厳しい言い方をするとそんなもんかな、と。言いにくいことをズバッと言ってくれていますし、おおむね同意できます。
でも、このブログで紹介されている、「博士たちのワーキングプア」の番組(テレビ東京・テレビ大阪制作?)に登場する京大のニクラグァ研究者の佐々木さん、とても幸せそうに見えてしまいました。食費を削って、本をどっさり買って、職は非常勤講師だけれど、近い分野の研究者にも評価されているみたいだし、廃業した病院で暮らして、京都の街を自転車で講義に出かけて…。色々な見方があるでしょうけれど、ある種の贅沢というか、充実した暮らしなのではないかと感じました。ちょっとロマンチックすぎるかな?
ついでに、この問題についての個人的な気持ちを書いておきたいと思います。私自身はこの道に進んだことを後悔していませんし、これまで過ごしてきた研究環境も、恵まれているほうだとも思います。生命科学は、分野としても非常に優遇されていますし。
家族には迷惑や心配をかけていますが、自分としては最も幸せな人生を歩んでいると思っていますし、もういちどやり直せるとしても同じ道を選ぶと思います。いや、やり直せるなら認知科学とか、そっちのほうも面白いかもしれない…いずれにしろ、研究者ほど面白い仕事はほかにないと思っています。
おそらく余剰博士の問題は、個々人としては、どこまでわがままが許されるか、まわりの理解が得られるか、という問題ですね。なので、自分ではわがままを貫いているくせに、後輩に同じ道を勧めるのには気がひけます。とはいえ、止められてもそれを振り切って研究者を目指してほしいし、そのくらいのガッツがないと生き残れませんしね。私もいつかこの道を断念しなければいけない時が来るとしたら、潔くやめることもやぶさかではありませんが、いまのところいい風が吹いている気がしますし、このままいければいいなと思っています。研究のみに関して言えば、自分の研究者としての発達段階というか、いまのステージにしては、いまの環境はこれ以上ない最高のものだと思います。
余剰博士問題は、政策的な観点からは、またいろいろな議論がありうると思いますが、自分が政策を立案する立場だった時に、より有効な提案ができたかと問われれば自信がありません。文句をいうのは簡単ですが、ほかにどんな手があったのかと。これについては、自分がたまたまうまくサポートを受けてきているために、批判しにくいということもありますが。
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