生物学・科学に関する雑感。

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2009年03月25日

余剰博士問題

どうも、余剰博士のシロハラクイナです。余剰博士の問題について、かなり辛辣に、しかし的確な指摘をされているブログを見つけたので、リンクさせていただきます。どこかの研究者の匿名ブログのようですね。気持ちが落ち込んでいる若手研究者の方は、みないほうがいいかもしれません…。

唯乃博の博士万歳

なんというか、辛口ですが、厳しい言い方をするとそんなもんかな、と。言いにくいことをズバッと言ってくれていますし、おおむね同意できます。

でも、このブログで紹介されている、「博士たちのワーキングプア」の番組(テレビ東京・テレビ大阪制作?)に登場する京大のニクラグァ研究者の佐々木さん、とても幸せそうに見えてしまいました。食費を削って、本をどっさり買って、職は非常勤講師だけれど、近い分野の研究者にも評価されているみたいだし、廃業した病院で暮らして、京都の街を自転車で講義に出かけて…。色々な見方があるでしょうけれど、ある種の贅沢というか、充実した暮らしなのではないかと感じました。ちょっとロマンチックすぎるかな?

ついでに、この問題についての個人的な気持ちを書いておきたいと思います。私自身はこの道に進んだことを後悔していませんし、これまで過ごしてきた研究環境も、恵まれているほうだとも思います。生命科学は、分野としても非常に優遇されていますし。

家族には迷惑や心配をかけていますが、自分としては最も幸せな人生を歩んでいると思っていますし、もういちどやり直せるとしても同じ道を選ぶと思います。いや、やり直せるなら認知科学とか、そっちのほうも面白いかもしれない…いずれにしろ、研究者ほど面白い仕事はほかにないと思っています。

おそらく余剰博士の問題は、個々人としては、どこまでわがままが許されるか、まわりの理解が得られるか、という問題ですね。なので、自分ではわがままを貫いているくせに、後輩に同じ道を勧めるのには気がひけます。とはいえ、止められてもそれを振り切って研究者を目指してほしいし、そのくらいのガッツがないと生き残れませんしね。私もいつかこの道を断念しなければいけない時が来るとしたら、潔くやめることもやぶさかではありませんが、いまのところいい風が吹いている気がしますし、このままいければいいなと思っています。研究のみに関して言えば、自分の研究者としての発達段階というか、いまのステージにしては、いまの環境はこれ以上ない最高のものだと思います。

余剰博士問題は、政策的な観点からは、またいろいろな議論がありうると思いますが、自分が政策を立案する立場だった時に、より有効な提案ができたかと問われれば自信がありません。文句をいうのは簡単ですが、ほかにどんな手があったのかと。これについては、自分がたまたまうまくサポートを受けてきているために、批判しにくいということもありますが。
posted by シロハラクイナ at 02:00| シカゴ 曇り| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
突然おじゃまします。炭素肥料と申します。折角努力して得た知識を活用する場がないことは大変残念でもあり、社会的損失に思います。私は、樹木の如く日本に在住する市井の者です。この度、炭素肥料、という趣旨の仮説をサイトに公開しました。是非、ご覧ください。生物学を学ばれる方の活躍の場が広がるかも知れません。全く新しい生物学の見方で、経済そのものが大きく好転するきっかけになるかも知れません。特に、今のアメリカでは。PTA法:光合成移転農法でもヒットします。[pta method][Photosynthhesis Transfer Agricultural Method].サイトには書き込みができます。
Posted by 炭素肥料 at 2009年04月02日 11:03
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