生物学・科学に関する雑感。

現在ウィスコンシン・マディソンに研究留学中


2013年06月27日

論文の書き出し

論文を書かなければいけないのですが、なかなか書けません。特に本文の書き出しに苦労しています。小説では、はじめの一文が最も重要で、それゆえ書き出しが最もつらいとも言われます。

参考にしてみようと、過去の研究室の先輩方の論文の書き出しを集めてみました。この研究室では、だいたい狙いが大きいので、壮大なスケール感を持った書き出しが多いです。

Understanding the genetic origins of biological novelties remains one of the central quests of evolutionary biology.
壮大すぎて、研究を旅に例えちゃってます。questと聞くと、ドラクエを連想してしまいます。

The complex body colour patterns of reef fish, snakes and birds, to name just a few of the more vivid examples, are understood to have many roles in animal ecology, as well as forming some of the most beautiful designs in all of nature.
これは2010の私たちの論文ですが、見て分かるように明らかにボスが書いています。自然番組の冒頭って感じですね。

Three major challenges for understanding the genetic and molecular bases of morphological evolution are to identify loci underlying trait divergence, to pinpoint functional changes within these loci, and to trace the origin of functional variation in populations.
この分野における3つの挑戦というのを掲げて、全部解決してやるという強気な書き出し。

Chemical communication is widespread in the animal world.
これはちょっと散文的です。

Sexual dimorphism is widespread in the animal kingdom.
先ほどのと似ていますが、こちらがオリジナルでしょうか。

A long-standing question in evolutionary biology concerns the mechanisms through which morphology evolves.
これなんか、そのまま自分の論文に使えそうですが…。

これらを参考にしつつ、なんとか自力で書いてみたいと思います。
posted by シロハラクイナ at 03:53| シカゴ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

Impact Factor 2012 (インパクトファクター 2012)

Impact Factor 2012が出ましたね。もう速報性ではTwitterにかなわないですが、毎年恒例なので書いておきましょう。

今年の目玉は、

Scientific Reports 2.927

今年は1年目なので、来年はもう少し上がるでしょう。4.0くらいと予想しておきます。なんだか天気予報みたいになってきた。

昨年、今年のNat Communを9.2と予想しましたが、正解は10.015でした。 

有名どころ
Nature 38.597 増
Science 31.027 微減
Cell 31.957 微減
Nat Commun 10.015 増
P Natl Acad Sci USA 9.737 微増
PLoS ONE 3.730 減

生物学総合
PLoS Biol 12.690 増
Curr Biol 9.494 微減
BMC Biol 6.531 増
P Roy Soc B-Biol Sci 5.683 増

発生生物学
Dev Cell 12.861 減
Gene Dev 12.444 増
Development 6.208 減
EvoDevo 3.914 New
Dev Biol 3.868 減
Evol Dev 3.155 増
BMC Dev Biol 2.728 微減
Int J Dev Biol 2.614 減
Dev Dynam 2.594 微増
Dev Growth Differ 2.397 増
Mech Develop 2.383 減
J Exp Zool Part B 2.123 減
Dev Genes Evol 1.695 減

進化生物学
Evolution 4.864 減
J Evolution Biol 3.479 微増
BMC Evol Biol 3.285 減
Evol Biol 2.386 減
Ecol Evol 1.189 New

ゲノム科学
Genome Res 14.397 増
Genome Biol 10.288 増
Genome Biol Evol 4.759 微増
BMC Genomics 4.397 微増
Genomics 3.010 微減

生化学
J Biol Chem 4.651 減
FEBS J 4.250 増
FEBS Lett 3.582 微増
Biochem Bioph Res Co 2.406 微減

昆虫学
Insect Biochem Molec 3.234 微減
Insect Mol Biol 3.044 増
J Insect Physiol 2.379 増
Ecol Entomol 1.954 微減
Entomol Exp Appl 1.669 増
Arch Insect Biochem 1.515 増
Physiol Entomol 1.417 増
Insect Soc 1.331 減
Entomol Sci 0.981 増
J Insect Sci 0.875 減
Appl Entomol Zool 0.819 減

気になる雑誌
Naturwissenschaften 2.144 微減
Zool Sci 1.076 微増

順次書き足します。
posted by シロハラクイナ at 13:34| シカゴ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月19日

現代思想 2012年8月号

現代思想2012年8月号 特集=生きものの<かたち> 構造・行動・色・模様 [ムック] / 養老孟司, 池田清彦, 中村桂子, 長沼毅 (著); 青土社 (刊)

このあいだ日本に行った時に書店で見かけて、いまさらながら読んでみましたが、当たりでした。沢山の著者の方たちがいて、テーマは哲学と生物学の境界であったり、あるいはまったくどちらでもなかったりするのですが、普段考えている生物学の外側が少し見えて、また、外から見た生物学はどんなものなのかも少し見えて、なかなか得難い読書体験でした。
posted by シロハラクイナ at 13:50| シカゴ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍(和書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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